国際共同クリエーション公演『TERU TERU!』/『焦土』
- 『TERU TERU!』 演出:タックス・ルタキオ
- 『焦土』 演出:ジョン・ボーユエン
- 昨年度の国際共同制作ワークショップで、“雨”をテーマに創作された2作品を、 フルサイズ化し2本立てで上演する。
- 『TERU TERU!』は、日本とフィリピンの文化に共通する、雨にまつわる神話やキャ ラクターに着目。「インスピレーション・ボード」に、俳優が絵や思い出など書き込む 中で物語が生まれた。また、創作過程で全員が挑戦した俳句のエッセンスが作品の 随所に織り込まれ、希望の象徴である“てるてる坊主”が、明るく輝くさまを見せる。
- 『焦土』は、ワークショップ前に演出のジョン氏が訪れた長崎での体験が基になって いる。原爆投下と第二次世界対戦を取り上げ、日台の俳優により挑発的な場面が 展開される。壮絶な渇きの中で、「平和とはなんだ?」と問いかける男女。それぞれの まとう衣裳、ステージのセット、ダンス、…ギスギスしていたすべてが恵みの雨に よって潤されていく。
プログラム詳細
会場 |
東京芸術劇場 シアターウエスト |
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日程 |
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上演言語 |
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公式サイト |
http://www.butai.asia/j/ |
ジャンル |
ダンス, 演劇 |
チケット
全席自由 | 無料・要申し込み |
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キャスト/スタッフ
主催 | アジア舞台芸術人材育成部門 |
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アーティストプロフィール
- 俳優から演出までこなし、演劇教育者としても活動。フィリピン文化センター主催フェスティバル”Virgin Labfest (ヴァージン・ラブフェスト)” 芸術監督、ドラマトゥルグ。劇作家協会会員、ミリアム大学応用芸術学科助教授。
- 劇作家Layeta Bucoyとの共同作業が、演出家として特に高く評価されている。 近年は、第二次世界大戦の指導者のマカリオ・ペラルタとその妻を扱った作品などがある。2011年6月には、在アイルランドフィリピン大使館委嘱作品『Tu Dulce Extranjera』をアイルランドのダブリンとカウンティ・オファリーで上演。2014年より、台風ハイヤンの被害を受けたレイテ島タクロバンでUNICEFの協力のもと行われている、タンハラン・ピリピーノのフォーラムシアター・プロジェクト「Theatre for Develpment (T4D) 」で演出をつとめ、舞台作品『Sura』を発表した。
- 1985年生まれ。国立台北芸術大学で演出を専攻。2006年、「シャインハウスシアター」を設立し、20以上のオリジナル作品を発表している。また、商業演劇、映画やテレビ番組などでは俳優としても活躍している。
- 「人間としての人間への関心」を追求しており、取り上げる素材は、神話、民俗学、社会問題、文学作品など多岐にわたる。2010年、上海では「彼の仕掛けは非常に洗練されている。本番の数分に、繊細な調整を行う。演出家として、彼は間違いなく特別である」と評された。近年は、ドイツと台湾を行き来しており、そこから触発された『真夏の夜の会話』は、2011年にTaishin Arts Awardにノミネートされた。2011年、『Armagodde』 第6回Digital Art Festivalにノミネートされ、フェスティバル/トーキョー2013公募プログラムと台北芸術祭2015に招聘される。