ドーレ・ホイヤーに捧ぐ 『人間の激情』『アフェクテ』『エフェクテ』
構成・振付:スザンネ・リンケ
- ピナ・バウシュと同時代を生き、今年72歳となるドイツを代表するダンサー・振付家のひとり、スザンネ・リンケが16年ぶりに来日。暗黒舞踏の源流ともなったドイツ表現主義舞踊を目撃するまたとない機会となる。今回は、近現代ダンスの金字塔ともいわれるドーレ・ホイヤーの作品『人間の激情』をはじめとする3作品を再構成、若手ダンサーによる「ドーレ・ホイヤーに捧ぐ」を上演する。また、リンケによる貴重なワークショップも実現。
- 『人間の激情』
- ドーレ・ホイヤーによる初演:1962年
- スザンネ・リンケによる初演:1987年
- 振付:ドーレ・ホイヤー(虚栄心、欲望、不安、愛)、スザンネ・リンケ(哀しみ)
- ※12月の公演ではどの部分を上演するかは未定です。
- 『アフェクテ』
- 初演:1988年
- 振付:スザンネ・リンケ、ウルス・ディートリッヒ
- 『エフェクテ』
- 初演:1991年
- 振付:スザンネ・リンケ、ウルス・ディートリッヒ
プログラム詳細
会場 |
あうるすぽっと |
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日程 |
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上演時間 |
110分(休憩あり) |
公式サイト |
http://www.festival-tokyo.jp/16/program/linke/ |
ジャンル |
ダンス |
チケット
全席指定 | 一般前売 4,000円(当日+500円)ほか |
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キャスト/スタッフ
振付 | ドーレ・ホイヤー、スザンネ・リンケ |
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製作 | トリアー市立劇場 |
共同製作 | ビーレフェルト市立劇場、ブラウンシュヴァイク市立劇場、ラボーアグラス・ベルリン |
協力 | 東京ドイツ文化センター |
後援 | ドイツ連邦共和国大使館 |
主催 | フェスティバル/トーキョー |
アーティストプロフィール
1944年生まれ。ドイツ表現主義舞踊創始者の一人、マリー・ヴィグマンに師事。その後エッセンのフォルクヴァング・スクールにて学び、ピナ・バウシュが芸術監督をつとめていたフォルクヴァング・ダンス・スタジオのダンサーとなる。80年代半ばから、国際的なソロダンサー、振付家としてのキャリアを積む。ブレーメン劇場やコレオグラフィック・センター・エッセンの芸術監督をつとめ、01年より、再び振付家、ダンサーとして独立。2015-16年シーズンよりトリアー市立劇場ダンス部門の芸術監督に就任。
ドイツ表現主義の舞踊家、振付家。表現主義舞踊の歴史の中で最も重要なソロダンサーの一人と称される。マリー・ヴィグマンと共に活躍し、自身でソロプログラムを発展させ、第二次世界大戦前後で広範囲でツアーを行った。ヴィグマンは同氏を「ヨーロッパで最後の優れたモダンダンサー」と称した。代表作である作品群『人間の激情』はスピノザの哲学書にある48種類の人間の激情のうち、5種類に注目し、「虚栄」「渇望」「恐怖」「嫌悪」そして「愛」で構成されている。高いテクニックの、抽象的な動きの構成は、ポストモダン・ダンスのスタイルを予見するようなものとなっており、多くのダンサーにより再現や再構成されている。